高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

自分の健康は自分でマネージメントする時代

高城未来研究所【Future Report】Vol.689(8月30日)より

今週も東京にいます。

いよいよ9月2日(月)午前10時から、8weeks.ai第2次募集がはじまるため、準備に余念がない日々を過ごしています。

8weeks.aiは、血液検査や便検査を含む100項目に渡る個々のバイオマーカーを基にし、パーソナライズされた医療プログラムを提供するサービスで、血管年齢や副腎疲労と相関関係が高い握力などの測定も行い、専任の「医師やスペシャリスト」が、すべてのテスト結果とデータを基に、食事や環境の悪化で不調をきたす現代人が短期間で効果的に健康を改善できるように設計しました。

時を同じく8weeks.aiがサービスを発表した今年5月、全米最大の高級フィットネスジム「Equinox」は、栄養計画から睡眠指導まで、あらゆることを網羅したパーソナライズされた健康プログラム「オプティマイズ・バイ・エクイノックス(Optimize by Equinox)」を開始すると発表しました。
このプログラムは、筋力や可動域などの測定も行い、血液検査を含む100項目に渡るバイオマーカーの結果とデータを基に、専任の「コンシェルジュ」が会員の総合的な健康を向上させるためのカスタマイズされたプランを設計するというサービスで、全米で大きな話題となりました。

Equinox社長ジュリア・クライムは、「このプロジェクトは、フィットネスからより幅広いヘルスケアおよびウェルネス事業への拡大を目指すEquinoxの継続的な取り組みの大きな挑戦であり、データとコーチングプログラムを組み合わせた画期的なサービスです」と語っています。

この「オプティマイズ・バイ・エクイノックス」プログラムに参加する価格は最低6か月間、月額3000ドル(日本円でおよそ月額45万円)という高額な費用がかかりますが、8weeks.aiは、これと同等のサービスをおよそ20分の1の価格で提供することを目指しており、そのコストパフォーマンスの高さが最大の利点だと自負します。

この価格破壊の背景には、日本から米国へ検体を送る高額な検査を一蹴し、自社バイオラボを設立して、米国ラボより日本人にあった精度の高い検査を提供できるようにしたことや、良質なサプリメント製造まで一貫して自分たちで構築した賜物に他なりません。
冷静に考えれば理解できるところですが、価格だけに限らず、空輸で米国ラボに送られた検体は、保存状態から適切な結果を得ることができません。
これは僕自身が同じバイオロジカル検査を日本と米国で受診した際にも実感したところでもあります。

また、日本の栄養療法で跋扈する短時間で診察してしまう現状を憂い、8weeks.aiでは、必要なら他院の過去データもあわせみて、その人ひとりひとりに適切な指導をしっかりと行うのも特徴です。
各種データを分析するのにかなりの時間を要し、また、その結果を説明するのでも10分や15分でお伝えできるものではありません。このため、8weeks.aiではひとりひとりの解析とご説明に多くの時間を費やしている次第です。

現在、次世代の医療として「個別化医療」が叫ばれていますが、ビジネス的に見ればマニュアルに従って診断するコンベンショナル医療のほうが儲かるのは事実で、これだと多くの人がお悩みの不定愁訴は良くなりませんし、心身のバージョンアップには程遠い。
また、平均点ではない閾値の外れにいるような人たちは、いつまで経っても不調が続き、著名な大学病院へ何度も訪れても快調になることはないのが現状です。

僕は長年ご愛顧頂いている読者の方々にお元気で活躍して欲しいと願ってやみません。
資産の多寡はさておいても、誰しも自分の通帳を自分で管理するように、自分の健康は自分でしっかりマネージメントしなければならない時代。
その一助となればと想いを馳せて8weeks.aiをはじめました。

第二シーズン、いよいよ開始です!
ご期待下さいませ。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.689 8月30日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 大ビジュアルコミュニケーション時代を生き抜く方法
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

その他の記事

ヘッドフォン探しの旅は続く(高城剛)
イノベーションが「IT」で起きる時代は終わった(高城剛)
ご報告など:いままで以上に家族との時間を大事にすることにしました(やまもといちろう)
対人関係の9割は「自分の頭の中」で起きている(名越康文)
フェイクニュースか業界の病理か、ネットニュースの収益構造に変化(やまもといちろう)
オーバーツーリズムの功罪(高城剛)
津田大介メールマガジン『メディアの現場』紹介動画(津田大介)
起業家は思想家でありアーティストである(家入一真)
この時代に求められるのは免疫力を高め、頼らない「覚悟」を持つ事(高城剛)
「骨伝導」のレベルが違う、「TREKZ AIR」を試す(小寺信良)
なぜ作家に「酒好き」が多いのか(ロバート・ハリス)
身近な日本の街並みが外国資本になっているかもしれない時代(高城剛)
父親の背中、母親の禁止–『ドラゴンボール』に学ぶ好奇心の育み方(岩崎夏海)
音声で原稿を書くとき「頭」で起きていること(西田宗千佳)
超人を目指す修行の日々(高城剛)
高城剛のメールマガジン
「高城未来研究所「Future Report」」

[料金(税込)] 880円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4金曜日配信予定。12月,1月は3回になる可能性あり)

ページのトップへ